千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2024年2月3日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:06 窪山展望公園−−4:18 尾根取付(害獣除け柵)−−5:21 送電鉄塔−−5:24 875m峰−−5:39 942m峰−−5:54 971m峰−−6:22 五里ヶ峰−−6:44 送電鉄塔−−6:54 林道−−7:17 富士見台直下−−7:37 鏡台山−−7:47 鏡台山北峰−−8:11 廃林道に乗る−−8:20 廃林道から廃道化した登山道に乗る−−8:26 林道−−8:36 大峯山−−8:48 送電鉄塔−−8:54 林道−−8:58 尾根取付(害獣除け柵)−−9:04 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2024年2月23日 日帰り
天候
山行種類一般登山+プチ雪山+プチ藪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント雪が降り天気が悪いが小降りなので出かけることに。今週半ばに下界で冷たい雨が降ったため山の上でどれだけの積雪になったのが想定が難しかったが、結果的にはほとんど積もらなかったようだった。下界の気温は0℃前後だったが山の上はおそらく-4,5℃程度だったと思う。標高が高い場所は雪雲の中に入って盛大な霧氷が付いて、霧氷が重すぎて枝が垂れ下がって登山道にかかり鬱陶しかった


鏡台山北峰北西の標高1230m付近の檜植林帯の霧氷。霧氷が付き過ぎて枝が重くなり、登山道まで垂れ下がって邪魔する箇所が異常に多かった


窪山展望公園駐車場を出発 尾根取付
出出しはごく薄い新雪 標高740m付近の急登
標高800m付近 875m峰北西の送電鉄塔から見た千曲市街地。雪で煙っている
稜線上の登山道の積雪は僅か 875m峰。白い点は宙を舞う雪
942m峰 先週は無かった倒木
標高950m付近の霧氷 971m峰
920m鞍部(商売池口) 勘助道(標高950m)
標高1000m付近。ライト不要な明るさになった 標高1050m付近
高度が上がると徐々に霧氷が長くなってくる 五里ヶ峯直下の分岐は巻道を選択
木の枝だけでなく幹にも霧氷が付着 五里ヶ峯山頂。ガスで展望無し
檜には霧氷+積雪 先週のトレースは新雪に埋もれる。でも2〜3cm程度
標高1020m付近 檜の葉とは思えない状況
920m鞍部の送電鉄塔 標高940m付近
林道近くから見た鏡台山 林道(標高950m)
標高1040m付近 富士見台分岐点
標高1140m付近 標高1230m付近
鏡台山山頂。ガスで展望無し 山頂の鐘にも霧氷が成長していた
霧氷が重すぎて枝が垂れ下がっている 周囲は霧氷で真っ白
1267m峰(鏡台山北峰) 唐松植林も真っ白
標高1230m付近 盛大に霧氷が張り出している
1134m峰 標高1080m付近
廃林道終点(標高1040m付近) 標高1030m付近。この標高でこれだけ霧氷が見られたのは初めて
ここで廃林道から尾根に復帰する(標高970m付近) 標高950m付近
林道は雪に覆われ轍は無かった 大峯山に続く尾根。霧氷はほぼ消えた
樹林越しの大峯山 霧氷ではなく積雪。風下の南斜面のみに見られた
大峯山山頂。鹿の角はそのままだった 南西尾根に入る
標高820m付近 標高790m付近
大岩上部の帽子 大岩(標高660m付近)
送電鉄塔上部からの展望。雪で煙ったまま 送電鉄塔(標高620m付近)
標高600m付近 林道(標高520m付近)へ下る獣道
標高460m付近 尾根取(標高440m付近)
大峯山を振り返る。降雪で煙っている 窪山展望公園駐車場。雪は降ったままだが積雪は無し


 天皇誕生日の3連休は久しぶりに日本海側の雪のある藪山にでも遠出しようかと考えたが、残念ながら気圧の谷の影響で広範囲で降雪予報が出ており、日本海側も雪の予報。翌日の土曜日は一時的に天気が回復する予報だが、降雪翌日ではラッセル必至だろう。ということで3連休も近場で体力トレーニングに励むことにして初日は毎度のように鏡台山〜五里ヶ峯周回ルートだ。

 ただし、今週は半ばに下界で冷たい雨が降って山が白くなり、この時の積雪量が山ではどの程度だったのかが不明。下界では全く積もらなかったが、山では激ラッセルが必要な量が積もっている可能性があるが、大して積もらなかった可能性も。またワカンの出番かも。

 自宅出発時の外の気温は+1℃で天気は雪。ただし積もりそうな勢いはなく路面は乾いた状態だった。窪山展望公園も同様の状況だが気温はやや下がって0℃だった。ここでも周囲の積雪は皆無で、もしかしたら山の上でも積雪はあまり無かった可能性が高いと判断して、ワカンを持つのは止めて軽アイゼンだけ持つことにした。この判断が吉と出るか凶と出るかは登ってみないと分からない。

 積雪は少ないと判断したが、北斜面の雪解けが先週から大幅に進んだとは思えなかったので、北斜面が下りとなるよう周回方向は反時計回りとした。先週のトレースが使えるだろうが、雪がある区間は下りの方が楽に歩けるはずだ。ただし、もう3月が近いので雪解けが進んで時計回りの周回でも支障が無くなる時期は近いだろう。

 雪が降る中を南へ下りいつもの尾根取り付きへ。下界でも冷たい風がやや強く、稜線に出ると体感温度がぐっと下がりそうな予感が。今回は風除けの意味で雨具を持ってきている。雪は降っているが乾いた雪であり、雨具を着用しなくても衣類が濡れる心配はないのは有り難い。最初から雪+風があって手袋が冷えると予想して、前回使用して使いかけのまま保存した使い捨てカイロを最初から使用した。

 案内標識が脱落した害獣除け柵の出入口から尾根に取り付くと新雪がごく僅かながら地面を覆い始めている。雪が溶けないので地面の温度は0℃以下だろうが、落ち葉の下の土は凍っておらず、最近の雪解けによって場所によっては湿った土が滑りやすい。長靴は柔らかいので靴底のエッジが使いにくく、こんな場所ではちょっと苦労する。

 まだコースの最初の方であるが、短い区間を歩いただけで足が重いことに気付く。考えてみれば先週末は土曜日が出勤日で日曜日にここを歩き、今週は今日金曜日が祝日なので中4日の休みで歩いている。私の場合、通常は中6日の休みで日曜日は完全休養日。野球の先発ピッチャーが通常は中6日のローテーションで投げているのを急遽中4日で投げるようなものか(笑) ついでに年齢が増すと疲れが抜けるのに時間がかかるようになるのは体感済みだ。

 急登をこなして傾斜が緩んで顕著な尾根地形に変わり、赤松樹林を登っていく。高度が上がると少しずつ新雪が増えてくるが、それでもまだ1cmに満たないレベル。以前に降った古い雪は先週には全く見えなかったので、見える範囲の雪は全て新雪のはずである。僅かな量の新雪なので足への負荷は全くない。標高730m〜790m付近にかけての急登も積雪はごく僅かで問題なく登れた。

 標高800m付近で傾斜が緩んで再び急登して再び傾斜が緩めば標高850m肩の送電鉄塔に到着。雪は降り続いて下界の千曲市街地の夜景の光は霧がかかったように霞んでいた。ここで稜線の縦走路に出るが送電鉄塔周囲には全く雪は見られず、週半ばの下界の雨はこの高さでも雨だったらしい。さて、鏡台山の標高でも同じだろうか?

 五里ヶ峯まではいくつかのピークを越えていくが、ここでも積雪は地面の表面を覆う程度で1,2cmしかなかった。しかし高度が上がると周囲の枝には霧氷が見られるようになった。霧氷は霧が出ていないと付かないが、今回はライトの光が霧で拡散するようなことはなかったので、少なくとも暗い時間帯に歩いたエリアでは私が通過する前に霧が晴れたようだ。風向きは北であり非常に冷たく、稜線に出て以降は雨具の上着を着用して防寒対策とした。雨具のフードのおかげで頭から首の風を防げるので、バラクラバ+毛糸の帽子と合わせて有効な防寒装備として機能してくれた。

 積雪は少ないが先週は無かった大きな倒木があったが、週半ばに強い風が吹いたのでその影響か。標高900m鞍部から先で霧氷が見られるようになった。標高950mの勘助道の標識を通過して北向きの尾根に変わると霧氷が急激に大きくなり、周囲の木々が真っ白に変わってきた。風上側に針状に成長した霧氷は木の枝だけでなく幹にも付着していた。

 五里ヶ峯直下の分岐は今回は巻道を選択。北斜面を巻くが足の感触では古い雪は消えて新雪だけが積もっているようだった。

 登りきると五里ヶ峯山頂に到着。開けた山頂の積雪はごく僅かで、開けた展望はガスで真っ白。これまで歩いてきた中ではガスは全く見えなかったが、開けて遠望が利く場所ではガスっていることが分かったので、ガスの濃さはそれほどではないようだ。でも霧氷はしっかりと成長していたので、ガスが薄くても霧氷は成長するようだ。展望無しなので山頂の写真だけ撮影して先に進む。

 先週は東の肩へ下る斜面には雪は無かったが今週は新雪が積もっていた。東の肩は毎度雪が残っているが、今回も新雪の下には古い雪が残っていて古い足跡の凹みが残っていた。古い雪はトレース以外でも固く締まって沈み込みは少なかったが、トレースは全く沈まないのでトレースの上に足を乗せるようにした。

 五里ヶ峯を通過してもまだ周囲は霧氷に覆われて真っ白だったが高度が落ちると徐々に霧氷が見られなくなり、920m鞍部の送電鉄塔付近では完全に霧氷が消失した。どうやら雲の層を抜けたようで林道付近からは樹林越しに鏡台山が見えるようになったが、鏡台山山頂付近はまだ雲に入ったままだった。

 林道は新雪に覆われて真っ白。千曲側には相変わらずまだ車の轍は無しだが、おそらくこれからの時期は急激に気温が上がって雪解けが進む日が増えるだろうから、車が通行可能になる日も遠くはないだろう。その頃には私は花粉を避けるために豪雪地帯の残雪の山に活動場所を移す予定である。

 鏡台山への登りも新雪に覆われているが、高度が上がっても積雪は数cm程度しかなかった。ということは下界の雨は山頂でも雨だった様だ。南向きの尾根なので冷たい北風を避けられるのは有り難い。林道付近は霧氷は付いていなかったが標高1100m付近から徐々に白くなってきて、高度を上げると共に霧氷が成長してきた。周囲の笹の葉に上には新雪が乗ってこれまた白さが増していた。

 登り切って鏡台山山頂に到着。ここでも開けた西側はガスで真っ白だが、登山道を普通に歩いていてもガスの中にいることは感じられない程度の濃さだった。山頂付近の唐松植林はてっぺんの枝まで霧氷で真っ白で、山頂の金属製の鐘にも霧氷が付いて風上である北に向かって針状の氷が突き出していた。

 この先は北向きの尾根に変わって北風が吹きつける場所になるため、南向きの尾根と比較して霧氷の成長が格段に良い。今回は今シーズンここで見てきた霧氷の中でも最も成長しているようで、氷が付着して重くなった幹や枝が垂れ下がって登山道を塞ぐ場面が多数見られた。中には木全体が斜めに傾いでいるものも。湿った雪が木に付着して枝が垂れ下がったり倒木が発生したりするのはよくあることだが、霧氷でも同様な現象が発生するとは思わなかった。

 鏡台山から鏡台山北峰に向かう北斜面には先週の古いトレースが残っていたが、積雪量は先週より確実に減っていた。鏡台山北峰を越えて下りにかかればこの後は登り返しはほとんどなく下り一辺倒だ。相変わらず大量の霧氷が付着して登山道まで垂れ下がる枝が多数あるが、枯れ枝よりも表面積が圧倒的に広い檜の葉が一番多く霧氷が付着していて、登山道まで下がって邪魔をする檜の多いこと! 霧氷の上には新雪が乗っているので体に触れると衣類の雪が付着するので、できるだけ避けながら下っていく。

 高度が下がると霧氷は徐々に減っていくが、これまで歩いた中では低い標高でも最も霧氷が多く付いていて、廃林道に入ってもまだ周囲の木々は霧氷で真っ白のままだった。標高1000mを割ってもまだ霧氷が見られ、廃林道を離れて尾根に復帰して檜植林帯に入ると相変わらず霧氷の重さで檜の葉が垂れ下がって廃登山道を塞いでいた。霧氷が見られなくなったのは舗装された林道まで達した頃だった。

 林道には新雪が薄く積もっていたがその上に車の轍は無し。大峯山へ続く尾根にも薄っすらと雪が積もっているが深さは1cm程度しかないので、天気が回復すればすぐに消えてしまうだろう。この尾根では北風が直接吹き付ける北斜面の立ち木には霧氷が無く黒いが、逆に風下側の南斜面の立ち木が白くなっていた。これは霧氷ではなく新雪が積もったものだ。北風なので風上側の木は風で飛ばされて雪が積もらず、尾根で風がブロックされた南斜面側だけが木の上の雪が飛ばされなかったのだろう。

 冷たい北風が吹き抜ける鞍部から登り返して大峯山山頂。相変わらず山頂の木の枝に引っ掛けた鹿の角はそのままぶら下がっていて、もはやこれが消失する光景を思い浮かべるのが難しいほど見慣れた光景になってしまった。いったいいつまで誰にも気付かれずにいるだろうか。誰かがお持ち帰りするよりも自重や強風により自然落下する確率の方が高いように思えてきた。

 最後のコースは南西尾根の下り。ここから北風がブロックされて寒さは軽減されそうだ。傾斜が急だが新雪はさほど積もっていないので、あまり滑らないであろう。山頂部の檜植林帯から背の低い照葉樹混じりの赤松樹林に変わり、すぐに赤松の純林へと変わる。傾斜が一時的に緩んで細い尾根に変われば大岩上部の帽子がかかった木に到着。大岩の右側を巻いて細い灌木帯を下れば送電鉄塔登場。ここでもまだ雪が降っているが高度が落ちて気温が上がってきたようで、周囲の木に雪は積もっていない。ここから見下ろす長野盆地は降雪に煙っていたが、この標高で雪が積もっていないので盆地でも雪は積もっていなかった。

 ここまで下ればもう下界は近い。林道を横断して赤松の中に広葉樹が目立つようになり尾根末端へ到着。背の低い害獣除け柵を跨ぎ越して果樹園に到着し、農道を下って広い道路に合流したところで振り返って写真撮影。降雪のために尾根上部は霞んで見えなかったが、山肌はまだ白くなっていなかった。

 窪山展望台到着。まだ雪が降りしきっているが周囲に積雪は皆無で、車の上にも雪は積もっていなかったので気温は高めのようだ。降雪のため遠望は効かず、茶臼山より遠い山は霞んで見えなかった。


 買い物を済ませてから帰宅したが、またもや風邪気味で発熱してしまった。ここのところ、このコースを歩き終わって下山してから熱を出すことが多い。気温は真冬よりも少し上がってきたとは言えまだ0℃以下であり、今回は風があって霧氷がたっぷり付くくらいだったのでいつもより寒かったと言えるかも。3連休の残り2日は寝て過ごしたが、特に日曜日は朝から湿った雪だったので仕方ない。不調は月曜日も続いた。

 

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